<オリックス>混迷からしぶとく立ち直る 2位確定でCSへ 毎日新聞 - 2008/9/30 0:18
○オリックス4−3西武●
相手は今季唯一負け越している西武。そう簡単には勝たせてくれない。カブレラの2ランなど好調な滑り出しだったが、六回裏、2者連続アーチであっさり同点に。勝負は延長にもつれ込んだ。
延長十回。口火を切ったのは、ここまでリーグ最多116打点を挙げている4番・ローズ。4球目を右翼フェンス際まで飛ばし、二塁に進んだ。ここで大石監督が動く。ローズの代走に俊足の森山を送り、無死二塁で5番・北川が送りバント。森山は三塁へ進んだ。
しびれる場面で打席には小瀬。今季幾度も足で仕掛けてきた大石監督が「震えた」というスクイズのサインに、ルーキーが応える。バントの構えに前進守備態勢の西武のすきを突き、4球目を投手と一塁線の中間地点にコロン。森山が本塁に滑り込んで、ようやく勝ち越しに成功した。
今季は序盤から苦しんだ。故障者が相次いで成績が低迷する中、借金は最大で11。コリンズ前監督の突然の辞任もあった。しかし、大石監督の下、一つ一つ借金を完済し、1試合を残して2位を確定させた。混迷から立ち直った、しぶとさを武器に、CSでも大暴れするつもりだ。【水津聡子】 |